なぜ不燃木材が使われるのか

建築基準法により、特殊建築物等の内装においては「その壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを防火上支障がないようにしなければならない。」と定められています。(基準については表参照)

木材は無数の細胞からなり、そのひとつひとつに熱を伝えにくい空気を含んでいるため、コンクリートなどに比べ高い断熱性を持っています。また柔軟に変形してクッションのような役割もするため、転倒などによるけがの防止につながります。

木材は人の生理面や心理面に良い影響を与えることで知られています。特別養護老人ホームでの調査によると、木材を多く使用している施設では、インフルエンザにかかったり、転んで骨折したりする入居者が少ないという結果が出ています。
当社サービスの特長

1. 白華現象の抑制処理
自社で開発した「白華抑制剤」を使用することで、不燃木材の白華現象を極力抑えることが可能です。
薬液注入後もしっかりと養生期間をとることで、白華現象を起きにくくしています。
薬液注入後もしっかりと養生期間をとることで、白華現象を起きにくくしています。

2. 短納期を実現
羽目板サイズ(12~18×105×2~4m)は注入原板の在庫を保有し、短納期にも対応しています。

3. 安心の不燃品質
注入前・注入後・仕上げ直前の3回、全数重量検査を行い、不燃薬液がしっかり注入されていることを確認しています。

4. 多樹種に対応
不燃処理が難しいと言われる唐松やヒバのほか、焼杉の不燃処理の対応も可能です。
取扱品目
樹種 | 杉(40%)、桧(40%)、その他(20%) ※焼杉、唐松、米松、米栂、米杉等 |
品目 | 羽目板:12/15/18×105/120/150/180×2m~4m等 ルーバー:30×60、45×45、45×60等 最大実績:450×450×6m サイズはあらゆるサイズに対応可能です。 ※不燃は厚15mm以上となり、準不燃は厚12㎜以上となります。 |
納期 | 羽目板既製品:約1週間(注入原板在庫ありの場合) 受注生産品:45~90日(製品サイズにより異なりますのでご相談ください) |
基準 | 弓反り:長さに対し3/1000(4m材で12mm) 刀反り:長さに対し2/1000(4m材で8mm) ねじれ:長さに対し4/1000(3方固定して1方の浮き) |
生産工程
入荷~含浸装置格納
含浸装置搬出~出荷
白華現象

白華現象とは、不燃木材に加圧注入された薬品が、水分を吸着し表面に浮き出て乾燥することで表面が白くなる現象です。
使用環境により程度は異なり、湿気の高い環境ほど起こりやすい傾向にあります。余剰分が表面に出てくると言われているため、不燃性能には問題ありません。

1.不燃木材の過剰な吸湿性によって空気中の水分を吸収します。

2.潮解が発生した後、薬剤が溶け出し液だれを起こします。

3.水分が蒸発し、固まった薬剤だけが表面に白く残ります。
観察結果から試験完了後に、1辺5mmの1マスの面積の50%以上で白華が確認されたものを数え上げます。
無処理 | 白華抑制処理No.1 | 白華抑制処理No.4 | NTX-ウルトラック塗装 | |
1 | 161/400(40.3%) | 76/400(19.0%) | 32/400(8.0%) | 15/400(3.8%) |
2 | 189/400(47.3%) | 40/400(10.0%) | 32/400(8.0%) | 6/400(1.5%) |
3 | 171/400(42.8%) | 89/400(22.3%) | 45/400(11.2%) | 3/400(0.8%) |
平均 | 174/400(43.5%) | 68/400(17.0%) | 36/400(9.0%) | 8/400(2.0%) |
マス:20×20=400マス 電線総合技術センター(試験結果報告書抜粋)